Shopify で Printful によるドロップシッピング(無在庫販売)をやってみた
こんにちは。先日タイムラインにこのようなツイートが流れてきました。
いよいよ!Printfulが日本での製造を開始🎉
提携施設との連携により日本からの購入・販売がこれまでになくスムーズになります✨
Printfulで日本からドロップシッピング ➡ https://t.co/7Uv3zsSOzD pic.twitter.com/Ow0iiytUnX
— Printful Japan 🇯🇵 (@printfulJPN) August 5, 2020
Shopify Japan の公式アカウントがリツイートしていたので、気になって詳細を調べてみたらPrintfulというオリジナル商品のオンデマンド製造サービスの拠点が日本にできたらしく、Shopifyとはアプリで連携しているので素材さえあればすぐにShopifyでオーダーメードのドロップシッピング販売が始められるとのこと。
Shopifyアプリの開発をしていて、アプリの検証用に開発ストアだけでなく有料プランのストアをひとつ開設したいなと思っていたこともあったので、自社ストアの開設に踏み切りました。新しいもの好きにとってなんだかワクワクしますしね!
まずはPrintfulに登録
Shopifyのストア開設をする前にPrintfulでアカウントを作成し、どんな商品があるのか、どうやって商品を発注(原稿を入稿)するのかなどを調べました。 とくにデータの入稿画面はわかりやすく、優れたUXだなと思いました。
Shopify ストア開設
これはいいぞ、と思ってさっそくBasicプランでShopifyのストア開設をしました。
ストア開設後お約束の諸設定:
- 一般設定(ストア名、所在地等)
- 決済設定(Shopify payments と Paypal を設定)
- 請求情報
- 法務関連
を済ませたら、AppストアからPrintfulアプリをインストールします。
インストールと同時に配送プロファイルの設定などが行われるようです。
私のストアでは日本以外には販売しませんので、Googleマーチャントセンターとの同期などで問題が出ないよう、他のロケーションは削除しました。
商品の追加
最初の商品を追加します。Shopifyの管理画面にPrintfulの画面が埋め込まれて表示されますが、私の環境ではここから商品の追加ができなかったので、右上の「フルサイトを開く」で別タブで開く必要がありました。
すると、左側のメニューに「ショップ」という項目が現れますので、クリックするとShopifyのアイコンとともにショップ名が表示されます。「商品を追加」というボタンをクリックすると商品追加の作業を開始できます。
Tシャツなどのアパレルから、帽子やアクセサリー、マグカップなどあらゆる商品が選べますが、今のところ(2020/08/09現在)日本製造に対応しているのは下記の6商品のようです。
商品を選んだら、デザインデータの入稿作業に入ります。基本的には直感的に使えるのであまり迷うところはありませんでしたが、「製造拠点毎の取扱商品を確認」という項目で日本を設定するのを忘れないで下さい。デフォルトはアメリカになっていて日本の工場で対応していないカラーやサイズまで選択できてしまうためです。海外工場でも構わないのでサイズが欲しいという場合もあるかと思いますので、そのあたりはストアごとの判断になるかとは思いますが、よく検討して下さい。
とりあえず手元のiPadの中にあったAdobe Sketchで書いた猫の絵があったので、それで最初の商品を作りました。
次の画面では、商品画像の作成を行います。男性・女性・人種などのバリエーションがあり、置き撮り画像も選べます。
続いて商品詳細画面の作成ですが、テンプレートが用意されているのでとても楽です。
サイズガイドも用意されていて、Shopifyの商品説明のHTMLに表(TABLEタグ)で挿入されます。他のプラットフォーム(Etsyなど)では画像で挿入される場合もあるようです。
最後に価格を設定します。どれくらいの利益を載せたいかという観点で設定できるのでとてもわかりやすいです。
「ショップへ送信」をクリックするとShopifyにデータが送信され商品ページが生成され販売可能となります。
https://mixfruits.jp/products/nino-half-uni-t
あとは、Shopify側でテーマを選んでTOPページのデザインなどを整えたら完了です。
商品を注文してみた
完全にオンライン完結でストアのオープンができましたが、現実にはお客様に商品が届きますので一度実物の確認もしたいので商品を注文してみました。サイトからの注文に関しては他のShopifyストアとまったく変わりません。注文時に必要な送料も自動で表示されます。
注文後に購入者側とストア側にそれぞれ通知メールが届きます。
このあとの流れとしては、Printful側で製造(印刷)に入り、商品が発送され、商品が届くのですが、タイミングや受注状況によって前後するのだと思いますが、下記のような結果となりました。
時系列では、
8月7日(金) 2:41 Shopifyから注文
8月7日(金) 13:54 発送
8月9日(日) 8:56 配達完了(ネコポス投函)
オーダーメードでこのスピード感はすごい。
商品到着までのストレスはほぼない。
— ミクスローグ/コマースと私 (@mixlogue) August 9, 2020
注文管理画面のタイムラインにもこのように表示されます。
とにかく驚いたのは、注文からお客様に商品が届くまで、ストア側では何もしなくてもいいということでした。画期的すぎます。
思いついてからストアのオープンまで半日くらい。アイディア次第で家にいながらにしてD2Cブランドが立ち上げられるとんでもない時代になりましたね。かつてアパレルブランドの立ち上げに携わったことがありますが、隔世の感があります。普通アパレルだとサイズやカラーによる在庫の管理や補充、シーズンごとの需要予測、余剰在庫のセールなどの業務が発生すると思いますが、今回のスキームで運営する分には一切そういったある意味ストレス要因はまったくありません。
ShopifyとPrintful双方のすぐれたUXのおかげもあって、ストア開設までワクワクしっぱなしの貴重な体験になりました。
以上、D2Cブランドを半日で立ち上げる過程をレポートさせていただきました。最後までお読みいただきありがとうございました。
— ミクスローグ/コマースと私 (@mixlogue) August 9, 2020
株式会社ミクスローグでは、Shopifyによる国内および越境ECストアの構築支援や日本語で使用できるShopifyアプリ開発を行っています。長く通販に携わってきた経験と品質の高いソフトウェア・エンジニアリングを武器として、Eコマースを展開するマーチャント様のベスト・パートナーを目指しています。